熊本の郷土料理店「青柳」の二代目女将のブログ


by kura_yasu2

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5/11より営業再開します

「平成28年熊本地震」に関しまして、「電話」「メール」などでたくさんの気遣いや励ましのお声をいただき誠にありがとうございました。全国からたくさんのご支援いただいておりますこと、心から支えとなり深く感謝しております。


熊本県では今も沢山の方が「救助救命」「復興支援」に奔走されており、復興の道はまだ遠いように思うこともあります。しかしながら少しずつではありますが、熊本の街に灯りが増え、人の数も増えているのを目にするたび、多くの皆様方のご尽力が実を結んでいることを実感しております。

私どもの店舗も震災の影響で大きな被害を受けました。ですが現在、従業員が一丸となって営業再開にむけて全力を尽くしております。

震災によって青柳は、熊本城の本丸御殿、そして本店舗の半分を失いました。

食器、酒瓶が見るも無残に割れ、あちらこちらに残された震災の爪痕を目にしたとき、正直「このまま営業をつづけていけるんだろうか」「従業員をどう守っていけばよいのだろうか」と、社長とともに茫然となった時もありました。

 
しかしながら、どんなに途方にくれてもこの状況を変えることはできない!

本店舗は半分も残っている。それだけでも幸いなこと。こんな時だからこそできることも必ずあるはず!!

そう奮起し、改めて今できることは何かを考え、従業員のみんなとともにやっていこう!!と決心しました。


そこで最初に始めたことは、避難所の方々への「炊き出し」でした。

震災から1週間ほどの間、スーパーは閉店、コンビニも空いている店舗が少なく、空いていても食糧はほぼ棚にないという状況が続いていました。

一人でも多くの方に、温かくて美味しいお食事を食べていただきたい!そんな想いで、震災の翌日から青柳にある食材すべてと、全国の皆さまから届けていただいた様々な食材を使って、市役所や避難所での待機を余儀なくされている皆様に温かい汁物やご飯を従業員みんなで準備しお届けしました。4月中はほぼ毎日のように炊き出しを行いました。

 
日ごろから「お客様のお喜びのために」とがんばってくれている社員たちはみんな、自分の家の片づけもままならない中、炊き出しに全力を尽くしてくれました。連日の炊き出しとお店の復旧作業に、朝早くから夜遅くまで愚痴ひとつ言わず頑張ってくれているその姿に私自身がとても勇氣づけられました。


5月11日から営業が再開できるという目途が立った時、これを機に経営の原点に返ろうと決め、社長から全社員に「お客様のお喜びが私たちの幸せ」という想いにもとづいた経営理念を改めて伝えました。その想いに深く共感してくれた社員のみんなには、その時からまた様々な変化がありました。

今までは怖くてチャレンジできなかったことに挑戦しようとしてくれている人、

自らリーダーシップを発揮してくれる人、

これまで当たり前に過ごしていた日常に心から感謝を感じ、それを言葉にしてくれている人…

そして何より、調理場スタッフと接客スタッフが職種の垣根を越えて、ともに励まし合い、わかり合いながら、「お客様に喜んでいただくためにどうすればよいのか」という共通の目標に向かってすべてのことに取り組んでいく姿にとても感動しました。

 
『青柳』は震災を通して、たくさんのものを失いました。

しかし、震災のおかげで得たものがそれ以上にたくさんあります。



この『得られたもの』の一つ一つを大切にして、お客様お一人おひとりにとって青柳が、「大切な人との絆を深める特別な場所」として選び続けていただけるように、これまで以上の美食とおもてなしでお客様に感動していただけるよう全員で力を合わせて再出発していきたいと思います。

 
5月11日より、営業を再開いたします。皆様にお逢いできることが私たちの幸せです。ご来店を心よりお待ちしております。


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by kura_yasu2 | 2016-05-10 12:52 | お店のこと